いのち育む「農林水産」

長野 麻子

モデレーター

ものづくり生命文明機構 常任幹事

11971年愛知県安城市生まれ。1994年東大仏文卒、農林水産省入省、フランス留学、バイオマス、FTA、BSE・鳥インフルエンザ担当、㈱電通出向などを経て、現在水産庁勤務。NPOものづくり生命文明機構常任幹事、NPO銀座ミツバチプロジェクトサポーター、日本雨女雨男協会会長。
食べることが好きという理由で農林水産省に入省。人は食べずには生きられません。そして、自然や多くの生き物のいのちに生かされています。ずっとおいしく楽しく食べ続けられるよう、食や農林水産業、地域に関わっています。都会と地域、人と人、官と民をつないでいきたいと思っています。

林 克彦

パネリスト

十勝千年の森

1975年北海道帯広市生まれ。拓殖大学を卒業後、カナダに語学留学。1999年に戻り、北海道ホテル、十勝毎日新聞社を経て、2003年に十勝千年の森を運営する(有)ランラン・ファームの代表取締役就任。現在、十勝ビール、北海道ホテル、グリーンストーリー(銀座で飲食店2店、チーズケーキ専門店)などの取締役を兼務。

北海道ガーデン街道協議会会長・十勝ナチュラルチーズ連絡協議会副会長・木村秋則自然栽培研究会・北海道副会長を公職で実施。行政区域を超え各種企業や観光協会、自治体などと連携し、地域の農業、食品加工、観光の活性のために活動している。『奇跡のリンゴ』(石川拓治著)で有名な無農薬無肥料のりんご農家、木村秋則に師事(一番弟子)。木村氏以外で唯一、無農薬無肥料のりんご栽培を成功させている。

田島 信太郎

パネリスト

日田 林業家

1956年生まれ。慶應義塾大学法学部卒、西武セゾングループ代表室勤務。28歳の時に父親が亡くなり、ビジネスマンから家業の林業へと転身。「森林は木材生産のための工場ではなく、人の生活環境を守り、教育・レジャーの場でもある」と、管理山林をオープンにして、多くの役割を担う森林を紹介し、都市部の小学生を対象とした森林環境教育や森林ボランティアの受け入れなど様々な活動に取り組んでいる。森と共に暮らす事が「本当の豊かさ」「新しいライフスタイル」を模索する日本人の一つの指針になると考えている。先祖代々から伝承された林業魂を皆さんにご紹介したい。

森 鐘一

パネリスト

鳥羽 漁協、藻場再生

1948年静岡県引佐郡三ヶ日町生。名古屋市中村区で育つ。1972年三重県立大学水産学部卒、新日本気象海洋㈱(現在:いであ㈱)入社、その後、海洋生態研究所㈱設立10年の勤務を経て、1986年11月モリエコロジー㈱設立。設立時より同社代表取締役。 大阪市立大学工学博士、技術管理者(国土交通省認定):建設環境部門、潜水士、調理師。国際日本文化研究センター共同研究員。

富栄養化現象の現況報告及び解析と物理化学的環境が生物に及ぼす影響について調査、解析、環境アセスメント、環境に優しい工事計画などのコンサルタント。現在、以下の仕事に重点を置く。①アマモ場(藻場)の再生、②藻場(ガラモ場、アラメ・カジメ場)の繁茂・衰退要因及び再生、③干潟の現況調査及び再生、④農商工連携事業、⑤日本文明史の再建-生命文明を求めて 国際日本文化研究センター共同研究。

吉田 稔

パネリスト

南砺 農業

1943年 富山県南砺市(旧福光町)生まれ 富山県南砺市在住
1967年 福光中央農業協同組合就職、9年間農業指導員として働く
1977年 福光中央農業協同組合 退職、専業農家として出発。安全安心の有機栽培を目指し日本有機農業研究会に入る
1982年 新有機農業研究会設立。全国の有機農業を目指す若者と手を繋ぎ農業全般と健康について研究する
1983年 米の直接販売組織 医王の舞生産研究会設立。35名の生産者の指導と米の販売を始める
1988年 株式会社国際有機公社設立。特殊有機肥料を開発し、誰でも安全で安心出来る農業技術の確立を目指し、真の農業技術とは何かを追求。

自らの農薬アレルギー、また暴飲暴食がたたった肝臓、腎臓疾患、さらに病気がちの子息のこともあり、当時密かに注目を集めていたアメリカの女性科学者レイチェル・カーソン女史の「沈黙の春」に刺激を受け「食の重要性」に目覚める。10年間勤務した農協を退社し、その後30年間独自の有機農法を実践してきた。また、自ら農業者として米、柿、野菜を栽培し消費者と提携して販売を行う一方で、全国を巡回し、新有機農法の普及のため活動している。

高橋 征人

パネリスト

漁業協同組合 組合長

昭和18年6月12日生まれ。県立吉田島農林高校農業科卒業。
平成12年6月小田原市漁業協同組合 代表理事組合長
平成18年7月神奈川県漁業協同組合連合会 代表理事会長
平成19年6月全国漁業協同組合連合会 理事
表彰等 小田原市優良勤労者表彰・神奈川県県民功労賞

石綿 敏久

パネリスト

農の会

旧吉田島農林高校を卒業後、30年以上有機農産物を生産してきた。 キウイ、みかん、梅、レモンなど、1.3haで栽培する果樹は、平成13年より有機JASに認定され、海外から視察に来るほど、その品質は確かなもの。その後小田原有機農法研究会を設立し、現在同研究会会長や自然農法小田原普及会会長、小田原市農業委員、小田原有機の里づくり協議会副代表理事を務める。

「有機農業で大切なことは生きている土作り」と熱く語り、自身の農業だけでなく、食農教育にも力を注いでおり、久野小学校で始めた田植えの指導は今年で14年目を迎えた。今年からは市内の他の2校でも指導するなどますます積極的に活動している。

中井 徳太郎

コメンテーター

主計局 主計官

1962年生まれ。東京大学法学部卒業。85年大蔵省入省。主計局主査(農林水産係)などを経験し、99年から2002年まで富山県に出向。生活環境部長などを勤め、日本海学の確立・普及に携わる。02年財務省広報室長。04年東京大学医科学研究所教授。06年金融庁監督局協同組織金融室長。09年財務省理財局計画官(地方担当)。10年7月より主計局主計官(農林水産担当)(現職)。

紹介動画

『第3回ローカルサミットin小田原』