いのち活かす「ものづくり」

藻谷 浩介

モデレーター

日本政策投資銀行 地域振興部 参事役

山口県生まれの44歳。平成合併前の3,200市町村の99.9%、海外53ヶ国を私費で訪問し、地域特性や郷土史を詳細に把握。地域活性化や人口成熟問題、観光振興などに関し、全国で年間400回以上の登壇をこなしている。政府関係の委員、諸大学の臨時講師多数。内閣府地域再生本部「地域活性化伝道師」。中小企業庁「中小企業サポーター」。

日本経済新聞出版社より、『実測! ニッポンの地域力』(現在5刷)、角川書店より、『デフレの正体 経済は「人口の波」で動く』を刊行。

荒巻 和彦

パネリスト

久原本家グループ 常務取締役

1960年福岡県柳川市生れ。
1981年国立有明高専卒、その後広告代理店勤務。
1996年から久原本家グループ(㈱久原本家・㈱椒房庵・茅乃舎)。現在同社常務取締役。
そのかたわら、1990年から10年間を青年会議所活動で街づくり活動にも従事。(アジア太平洋こども会議の運営、プロサッカーチームのアビスパ福岡市民後援会運営など)

広告業界での経験を活かしながら、創業明治26年創業の醤油醸造業久原本家グループにおいて、食品ブランド構築を推進。博多名物辛子めんたいこの「椒房庵(しょぼうあん)」、西日本最大の茅葺屋根の自然食レストラン「茅乃舎(かやのや)」、更には茅乃舎の無添加調味料ブランドショップの展開など。特に、モノづくりにおいては、グループ内に農業生産法人を置き、地元農家との連携や、自ら野菜の生産を行い、農から始めるモノ(食品)作りを実践。特に、現代の食のあり方に危機感を持ち、農業と食品加工の連携や、食生活を楽しむための体験教室などを続けている。 

石田 秀輝

パネリスト

東北大学大学院 教授・工学博士

2004年㈱INAXを経て現職、ものつくりのパラダイムシフトに向けて国内外で多くの発信を続けている。特に、2004年からは、自然のすごさを賢く活かすあたらしいものつくり『ネイチャー・テクノロジー』を提唱、また、環境戦略・政策を横断的に実践できる社会人の人材育成や、子供たちの環境教育にも積極的に取り組んでいる。地球村研究室代表、ネイチャーテック研究会代表、サステナブル・ソリューションズ理事長、ものつくり生命文明機構理事、アースウォッチ・ジャパン理事ほか

近著:キミが大人になる頃に(日刊工業新聞社2010) 地球が教える奇跡の技術(祥伝社2010)、自然に学ぶ粋なテクノロジ-(Dojin選書 化学同人2009)ほか   

柏木 照之

パネリスト

株式会社美術鋳物研究所 代表取締役

1978年 小田原生まれ。
2003年 中央大学理工学部卒業。
2003年 ㈱柏木美術鋳物研究所入社。
2005年 代表取締役就任。

小田原市中町で銅合金を材料とした鋳物業を営む。 砂張と呼ばれる銅と錫の合金や真鍮を材料とし、風鈴・ベル等の鳴物や仏具・茶道具などを製造。 型作りから鋳込み・仕上げまで一貫した全ての工程を行

佐藤 岳利

パネリスト

株式会社ワイス・ワイス 代表取締役社長

1964年 群馬県渋川市生まれ。
1988年 青山学院大学経済学部卒業。
その後9年間、㈱乃村工藝社にて海外プロジェクトのマネージメント業務に従事。
1996年 “豊かな暮らし”をテーマとするインテリアブランド「ワイス・ワイス」を設立。現在、同社代表取締役社長。

現在、表参道ショップにてオリジナル家具販売、及びインテリアコンサルティングサービス、東京ミッドタウン(六本木)にて日本の伝統工芸を世界に発信する“暮らしの道具”の専門店WISE・WISE toolsを経営。 2012年までに使用する木材の100%を合法証明可能な状態にすること、また国産木材や認証木材の仕様比率を2015年までに50%以上にすることを目標に掲げる「WISE・WISE GREEN PROJECT」を展開中。

露木 清勝

パネリスト

株式会社露木木工所 代表取締役

1954年 小田原生まれ。
1977年 株式会社露木木工所入社。
1979年 箱根物産デザインコンクール 特賞 神奈川県知事賞。
1983年 日本クラフト展入選。
1987年 第12回全国伝統的工芸品展 伝産協会会長賞。
2000年 全国「木のクラフトコンペ」 金賞。
2003年 朝日現代クラフト展 招待出品。

現在 株式会社露木木工所 代表取締役、小田原・箱根伝統寄木協同組合 専務理事、(社)日本クラフトデザイン協会 理事、伝統工芸士。

福山 裕幸

コメンテーター

株式会社日立製作所 名誉顧問

1942年 宮崎県生れ。
1965年 宮崎大工学部卒、同年(株)日立製作所入社、
2008年3月 退任。英国レスター大学MBA(TQM)。
現在日立製作所名誉顧問、(社)日本技術士会技術士(経営工学/総合技術監理部門)、NPO法人ものづくり生命文明機構理事、福山裕幸技術士事務所代表。

冷蔵庫及びルームエアコンを生産する家電工場での製造及び生産技術。マレーシアでの製造会社設立と経営。米国企業との合弁会社経営。日立グループの投資計画、生産技術、品質及び環境担当。技能五輪活動及び技能者養成活動の支援。現在技術士として社内外企業のモノづくり活動の支援に注力。

久野 恵一

コメンテーター

地域手仕事文化研究所主催

1947年 静岡県熱海市生まれ。
1972年 武蔵野美術大学造形学部卒。在学中に民俗学者・宮本常一氏に師事。その後、柳宗悦の民藝運動に共鳴し工藝品販売会社「もやい工藝(有)」設立。
1974年 北鎌倉に店舗開設、
1986年 現在地・鎌倉市佐助に移転。
1987年 日本民芸協会理事、1996年常任理事。1990年より日本民藝館展(新作展)運営委員。
現在、地域手仕事文化研究所主宰、手仕事フォーラム代表。

日本各地の優れた手仕事の品々を扱う工藝品店を経営する中、民藝運動の中心的役割を自ら荷負う立場として、日本民芸協会の活性化にとりくむ。老齢化、骨董・個人作家趣味的な協会活動による衰退化に抗しきれず、手仕事の消滅は日本文化の消滅として捉え、手技の存続と活用の手立てをはかる為の活動団体「手仕事フォーラム」を結成。
会報誌『シルタ』、ホームページ・ブログ、月例勉強会、現地見学会等の活動を拡く展開中。ここ数年の「民芸」ブームのきっかけに寄与。メディア等にて活動が紹介され、「暮しの手帖」「ディスカバージャパン」に連載中。現在、会員賛助会員は約350名。全国集会も年一度恒例化、新たな民芸健全派の潮流をめざす。

紹介動画

『第3回ローカルサミットin小田原』